[オーディオ] -
[Pro-Ject] :
2023/04/23 (Sun) 04:54
さて、色々と実装部品の調査や回路の解析を行なった結果、以下の改造を行なうことにした。
・電源の整流方式を半波整流から全波整流に変更
・韓国製電解コンデンサを日本メーカー製に交換、必要に応じてオーデオ用
も使用
・三端子レギュレータの放熱が十分ではないので、ヒートシンク増設など放
熱対策実施
・オペアンプを交換可能とするためにソケット設置
・SEPP部分のパワートランジスタの裏面が熱で焼けたせいか汚いので、新品
に交換するとともに簡易的な放熱対策を実施
・余分なカップリングコンデンサを除去
・パイロットランプとしてLEDを前面パネルに設置
・一部のネジが錆びているので、ステンレス製に交換
詳細な改造箇所や内容は下表の通り。
記号 | 実装部品 | 交換・改造 | 備考 |
---|---|---|---|
C1, C2, C3 | 470uF/25V | 東信 UTRWZ 470uF/25V | 同容量・同耐圧で低ESR化、105℃ |
C4, C5 | 1000uF/16V | Panasonic SEPF 560uF/20V | 容量は減らしたが高耐圧化, 低ESR, 105℃ 実装スペースの関係上、固体以外の選択肢なし |
C6 | 47uF/25V | ELNA RFS 47uF/25V | オーディオグレードに |
C7 | 470uF/25V | 東信 UTSJ 470uF/25V | オーディオグレードに 実装スペースの関係上、UTSJ以外の選択肢なし |
C8, C10 | 470uF/25V | ELNA RFO 470uF/50V | 出力カッブリング オーディオグレードに |
C11, C15 | 27pF | 双信 27pF/300V | NFBループの位相補償用をセラミックからディップマイカに変更して高音質化 |
C13, C16 | 4.7uF/100V | ELNA RFS 10uF/50V | 入力カップリングをオーディオグレードに 耐圧は50Vで問題なしと判断 |
C14, C17 | 4.7uF/100V | 撤去してジャンパー | (C14,C13), (C17,C16)と可変抵抗の前後で入力カップリングが二重となっているのでC13, C16を残す |
NL1 | STMicro L7815 | STMicro L7815 | 放熱タブが基板の放熱パッドに接していなかったため、ヒートシンクを挟んで放熱パッドに密着化 ついでに新品交換 |
U1 | JRC NJM2068D | NS LME49860NA | 基板直付けのNJM2068Dを撤去してソケット化 改造中のリファレンスとしてLME49860を仮設置 |
VD1, VD2, VD3, VD4 | 1Nxxxx | 1N4xxx | VD1ジャンパー、VD4のみ実装で半波整流だったものを全波整流に変更 全品同一化 |
VT2, VT3, VT4, VT5 | STMicro BD139-16/BD140-16 | ヒートシンク設置 | 多少なりとも放熱効果を上げるため1mm厚のアルミ板をそれぞれネジ留め |
*黄色表示項目は今回改造したもの。
改造後の基板
通電し、ヘッドフォンを接続して動作確認
改造後に試聴してみたが、膜が1枚剥がれたように見通しが良くなったように感じる。しかし、交換した部品がまだ落ち着いていないのか、ちょっと荒削りな部分も感じる。
残りの改造には部品調達が必要なので、当分この状態で使用することにする。
これは、現時点の回路図。
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